新しい年を迎えた日の、時刻は朝の四時を過ぎたところ。街はまだ寝静まっていてひっそりとしている。
厚手のコートに身を包んだが玄関の扉をそっと開くと、途端に凍るような寒さを孕んだ風が彼女の無防備な頬を撫でた。「ひー、寒い」と小さく悲鳴を上げるの顔を、先に外で待っていたダークライが覗き込む。
心配そうな色を滲ませるターコイズブルーの瞳に、はあまりの寒さにちょっと驚いただけだから大丈夫だと笑う。少し考える素振りを見せてから、ダークライは納得したように目を細めると辺りを見回した。
昨日の夕方から深夜に掛けて降った雪が、世界を余すことなく真っ白に塗り替えていた。玄関の前に並べられた空のプランターも、家の前に広がる草っ原も、その先に転々と建つ民家の屋根も、何もかもが重たそうに頭に雪を乗せている。
一晩の内にすがたを変えてしまった世界にダークライが呆けていると、闇に溶け込んでしまいそうな背中に声が掛かった。
「ダークライは寒くないの?」
扉の施錠を終えたがマフラーを巻き直しながら尋ねる。雪は数時間前に止んだと言えど気温はまだまだ低い。それもこの時間だ。
けれどダークライにとって、これくらいの寒さはいつもよりも肌寒い程度のものだ。大丈夫、と意思を表示するためにこくりと頷くと、は微笑んだ。
「それならよかった。……行こうか」
目の前に広がる世界と同じ、真っ白な息を吐きながらが歩きだす。ダークライは体を揺らめかせてから、彼女の後を追った。
『初詣に行こう』
そうが言い出したのでこうして二人並んで歩いているのだが、実のところダークライは「はつもうで」とやらが何なのかを理解していない。
そもそもダークライは人間ともポケモンとも、とにかく他者とは関わりを持たないようにして生きてきた。ふとしたきっかけで棲み処にしていた小さな島を離れと暮らすようになったのだが、それもまだ一年も経っていない。
彼女と暮らすようになってからダークライは様々な文化に触れ、それなりに人間の習わしなどについても知識を得たが、「はつもうで」という言葉は初めて耳にしたものだ。
「何か考え事?」
さくさくと雪を踏みしめる音だけが響く中、不意に尋ねられたダークライは顔を上げる。
「心ここにあらずって感じだったから、何か考えているのかなって」
ダークライが素直に頷くと、はうーん、と首を捻った。ややあって、「そういえばどこに行くのか伝えてなかったね」と口にしたので、目的地も把握していなかったダークライはもう一度頷いた。
「初詣のために神社に向かっているんだよ」
再び聞かされた「はつもうで」という言葉。その上「じんじゃ」という知らない言葉が増えて、ダークライは訝しげな表情を浮かべる。はダークライの頭の上にたくさんのクエスチョンマークが浮かんでいるのが分かったらしく、寒さで赤くなった鼻をすすりながら口を開いた。
「ええっと……、初詣っていうのは、簡単に言うと神様へ一年の感謝の気持ちを捧げて、新年のご挨拶をすることかな」
神社は神様が祀られているところね。という彼女の説明に、ダークライはそこがどんな場所なのかを想像してみる。
続けて人間やポケモンがたくさん集まるような場所だったら騒ぎになるのではないか。それだったら少し嫌だな。と思ったが、彼女が行こうと言うくらいなのだから、心配するほどでもないか、とふるりと首を振った。その辺り、彼女は気を配ってくれるからこうして一緒にいるのではないか、と。
「大きな神社だとこの時間でも人はいるかもしれないけれど、今向かっているところなら大丈夫だと思うんだよねえ。そこまで大きくない神社だし……。それに、ほら。つい数時間前まで雪が降ってたから」
歩きにくいし、寒いし。とが地面の雪を蹴る。
自分の考えが伝わったかのようなタイミングでが言うので、ダークライは目を丸くした後に笑ってしまった。それを見た彼女は不思議そうな顔をしたが、釣られたように笑みを浮かべた。
「ほら、見えてきたよ」
家を出て、歩くこと三十分ほどした頃。雪のせいで随分と時間がかかったが、前方に見慣れない建造物が見えた。の隣で浮遊していたダークライは思わず少しだけ高度を上げる。
白い雪に覆われた赤い鳥居、ウインディに似たポケモンの対の石像。そこから伸びる参道に、拝殿。それらはどれもダークライが初めて見るものだ。もしかしたらどこかで目にしたことはあっても、一人小さな島で暮らしていた頃のダークライでは決して意識を向けることはなかった場所。
ダークライは更に高度を上げると、神社の周りをゆっくりと旋回する。何がどう意味を持っていて、それらがそれぞれ何をするためのものかはさっぱり分からないが、何度めかの旋回の後、ひとまず人やポケモンの気配はないことを確認すると、神社の鳥居の数歩前で待っていたの隣に戻った。
「ね? 誰もいないでしょ。私とダークライだけだよ」
ダークライが安心したように首を縦に振ると、が「それじゃあ」と言って歩き始めた。
鳥居の前に着くと、がダークライへ振り返った。「ここから先は神域――つまり、神様の宿る場所だから挨拶をするの」そう言って彼女が頭を下げたので、ダークライも習ってお辞儀をしてみる。
また、鳥居や参道の真ん中は神様の通り道のため歩いてはいけないらしい。他にも手水舎なるもので身を清める必要があるのだが、この小さな神社にはそれがないとのことだった。
それらの説明を聞きながら、ニンゲンは大変だなんてダークライは考える。
普段の生活でも今日の「はつもうで」のように特別な時でも、何かしらの手順や決まり事にルールがあって、息苦しいような、そんな気持ちにならないのだろうか? 野生のポケモンたちにも生きるための掟やルールはあるが、人間が守っている複雑な決まり事に比べたら、とても単純なものだ。
あれこれと思案したダークライが少し感心したような気持ちでを見つめると、その視線に気がついた彼女が首を傾げる。気にするな、とダークライがはぐらかすと、先程とは反対に今度はが頭の上にクエスチョンマークを浮かべたのだった。
鳥居から真っ直ぐに伸びる参道を歩いて一分もしない内に、二人は拝殿に辿り着いた。
灯籠や賽銭箱、提げられた鈴を物珍しそうにダークライが眺めていると、「ダークライ」と彼女が名前を呼んだ。
が会釈をしたのでダークライは真似をする。続いて、彼女が賽銭箱に賽銭をそっと投げ入れた。ダークライは参道を歩いている間に渡された小銭を、同じようにそっと投げ入れる。
その次にが提げられた鈴を鳴らした。ガランガラン、という大きな音が、しんと静まり返った早朝の空気によく響き渡る。
ダークライも力加減に気を付けながら鈴を鳴らした。普段は聞くことのない音に、少しだけ肩が跳ねそうになる。そうしてダークライが鈴を鳴らし終えると、が口を開いた。
「この後は、二回お辞儀をして、二回拍手をするの。右手を少しだけ下にずらすんだったかな……」
その後は手を揃えて、まずは最初に、神様に一年の感謝を。それから……そうダークライに説明をしたは、二度のお辞儀をして、二度拍手をして目を閉じた。
彼女は何を祈るのだろうか。自分は何を祈ろう?そもそも、自分が願うことは何だろうか。
祈るの横顔を見つめながら、ふと、ダークライはそんなことを考える。
困ったな。願い事はしなくてもいいのだろうか? しかし……。あれこれと思考を巡らせていたダークライは、何の気なしに後ろを振り返る。
すると、拝殿に至るまでの参道に、彼女が真っ直ぐに残してきた足跡が目に入った。
──ああ。ダークライはターコイズブルーの目をそうっと細めた。
家を出てからここに至るまで、ふわふわと浮かんでいたダークライは普段は滅多に使うことのない足を伸ばす。真っ白い地面に闇のような黒い両足を下ろしたのは、ほんの一瞬だけ。それでも雪の上には足跡が二つ、確かに残った。まったく違うかたちの足跡が並んだ様を見て、ダークライは満足そうに息を吐く。
隣でまだ手を合わせたままの彼女を見て、ダークライは先程聞いた説明を思い出す。二回お辞儀をして、二回拍手をして。右手は少しだけ下にずらす。パン、パン、と乾いた小さな音が響いた。指先を揃えて、雪の色と反対に、闇のような色の手を合わせる。
『まずは最初に、神様に感謝を述べて……』
彼女の言葉の通りに、ダークライは神様とやらに一年の感謝を述べてみる。
という存在に出会えたこと。しんげつじまを出る日が来るとは思わなかったこと。彼女と暮らす日々が穏やかなもので満ち満ちていること。
思ったことを素直に感謝して、それから祈る。
来年も、どうかまたこうして二人並んで過ごせますように。
祈り終えたダークライが瞼を開くと、柔らかく微笑んだと目があった。最後に一度礼をすると、二人は並んで神社を出た。
「この後、どうせならどこか人気のないところで初日の出を見て帰りたいね。どこかいいところないかなあ」
そんなことを言いながら、はダークライに手を差し出した。ダークライは差し出された手に少しだけ惑ってから、そうっと取ってみる。すっかり冷えてしまった、お互いの手のひら。しかしすぐに二人の体温が混ざりあって、そこからじわじわと熱が広がっていく。
何となく、祈ったばかりの願いは叶うだろうとダークライは思った。
その予感を確かなものにするように、握った手に少しだけ力を込める。ぎゅっと握り返された手のひらに、ダークライは幸せそうに笑った。
(チャレ!19でアンソロに寄稿させていただいたお話です)
厚手のコートに身を包んだが玄関の扉をそっと開くと、途端に凍るような寒さを孕んだ風が彼女の無防備な頬を撫でた。「ひー、寒い」と小さく悲鳴を上げるの顔を、先に外で待っていたダークライが覗き込む。
心配そうな色を滲ませるターコイズブルーの瞳に、はあまりの寒さにちょっと驚いただけだから大丈夫だと笑う。少し考える素振りを見せてから、ダークライは納得したように目を細めると辺りを見回した。
昨日の夕方から深夜に掛けて降った雪が、世界を余すことなく真っ白に塗り替えていた。玄関の前に並べられた空のプランターも、家の前に広がる草っ原も、その先に転々と建つ民家の屋根も、何もかもが重たそうに頭に雪を乗せている。
一晩の内にすがたを変えてしまった世界にダークライが呆けていると、闇に溶け込んでしまいそうな背中に声が掛かった。
「ダークライは寒くないの?」
扉の施錠を終えたがマフラーを巻き直しながら尋ねる。雪は数時間前に止んだと言えど気温はまだまだ低い。それもこの時間だ。
けれどダークライにとって、これくらいの寒さはいつもよりも肌寒い程度のものだ。大丈夫、と意思を表示するためにこくりと頷くと、は微笑んだ。
「それならよかった。……行こうか」
目の前に広がる世界と同じ、真っ白な息を吐きながらが歩きだす。ダークライは体を揺らめかせてから、彼女の後を追った。
『初詣に行こう』
そうが言い出したのでこうして二人並んで歩いているのだが、実のところダークライは「はつもうで」とやらが何なのかを理解していない。
そもそもダークライは人間ともポケモンとも、とにかく他者とは関わりを持たないようにして生きてきた。ふとしたきっかけで棲み処にしていた小さな島を離れと暮らすようになったのだが、それもまだ一年も経っていない。
彼女と暮らすようになってからダークライは様々な文化に触れ、それなりに人間の習わしなどについても知識を得たが、「はつもうで」という言葉は初めて耳にしたものだ。
「何か考え事?」
さくさくと雪を踏みしめる音だけが響く中、不意に尋ねられたダークライは顔を上げる。
「心ここにあらずって感じだったから、何か考えているのかなって」
ダークライが素直に頷くと、はうーん、と首を捻った。ややあって、「そういえばどこに行くのか伝えてなかったね」と口にしたので、目的地も把握していなかったダークライはもう一度頷いた。
「初詣のために神社に向かっているんだよ」
再び聞かされた「はつもうで」という言葉。その上「じんじゃ」という知らない言葉が増えて、ダークライは訝しげな表情を浮かべる。はダークライの頭の上にたくさんのクエスチョンマークが浮かんでいるのが分かったらしく、寒さで赤くなった鼻をすすりながら口を開いた。
「ええっと……、初詣っていうのは、簡単に言うと神様へ一年の感謝の気持ちを捧げて、新年のご挨拶をすることかな」
神社は神様が祀られているところね。という彼女の説明に、ダークライはそこがどんな場所なのかを想像してみる。
続けて人間やポケモンがたくさん集まるような場所だったら騒ぎになるのではないか。それだったら少し嫌だな。と思ったが、彼女が行こうと言うくらいなのだから、心配するほどでもないか、とふるりと首を振った。その辺り、彼女は気を配ってくれるからこうして一緒にいるのではないか、と。
「大きな神社だとこの時間でも人はいるかもしれないけれど、今向かっているところなら大丈夫だと思うんだよねえ。そこまで大きくない神社だし……。それに、ほら。つい数時間前まで雪が降ってたから」
歩きにくいし、寒いし。とが地面の雪を蹴る。
自分の考えが伝わったかのようなタイミングでが言うので、ダークライは目を丸くした後に笑ってしまった。それを見た彼女は不思議そうな顔をしたが、釣られたように笑みを浮かべた。
「ほら、見えてきたよ」
家を出て、歩くこと三十分ほどした頃。雪のせいで随分と時間がかかったが、前方に見慣れない建造物が見えた。の隣で浮遊していたダークライは思わず少しだけ高度を上げる。
白い雪に覆われた赤い鳥居、ウインディに似たポケモンの対の石像。そこから伸びる参道に、拝殿。それらはどれもダークライが初めて見るものだ。もしかしたらどこかで目にしたことはあっても、一人小さな島で暮らしていた頃のダークライでは決して意識を向けることはなかった場所。
ダークライは更に高度を上げると、神社の周りをゆっくりと旋回する。何がどう意味を持っていて、それらがそれぞれ何をするためのものかはさっぱり分からないが、何度めかの旋回の後、ひとまず人やポケモンの気配はないことを確認すると、神社の鳥居の数歩前で待っていたの隣に戻った。
「ね? 誰もいないでしょ。私とダークライだけだよ」
ダークライが安心したように首を縦に振ると、が「それじゃあ」と言って歩き始めた。
鳥居の前に着くと、がダークライへ振り返った。「ここから先は神域――つまり、神様の宿る場所だから挨拶をするの」そう言って彼女が頭を下げたので、ダークライも習ってお辞儀をしてみる。
また、鳥居や参道の真ん中は神様の通り道のため歩いてはいけないらしい。他にも手水舎なるもので身を清める必要があるのだが、この小さな神社にはそれがないとのことだった。
それらの説明を聞きながら、ニンゲンは大変だなんてダークライは考える。
普段の生活でも今日の「はつもうで」のように特別な時でも、何かしらの手順や決まり事にルールがあって、息苦しいような、そんな気持ちにならないのだろうか? 野生のポケモンたちにも生きるための掟やルールはあるが、人間が守っている複雑な決まり事に比べたら、とても単純なものだ。
あれこれと思案したダークライが少し感心したような気持ちでを見つめると、その視線に気がついた彼女が首を傾げる。気にするな、とダークライがはぐらかすと、先程とは反対に今度はが頭の上にクエスチョンマークを浮かべたのだった。
鳥居から真っ直ぐに伸びる参道を歩いて一分もしない内に、二人は拝殿に辿り着いた。
灯籠や賽銭箱、提げられた鈴を物珍しそうにダークライが眺めていると、「ダークライ」と彼女が名前を呼んだ。
が会釈をしたのでダークライは真似をする。続いて、彼女が賽銭箱に賽銭をそっと投げ入れた。ダークライは参道を歩いている間に渡された小銭を、同じようにそっと投げ入れる。
その次にが提げられた鈴を鳴らした。ガランガラン、という大きな音が、しんと静まり返った早朝の空気によく響き渡る。
ダークライも力加減に気を付けながら鈴を鳴らした。普段は聞くことのない音に、少しだけ肩が跳ねそうになる。そうしてダークライが鈴を鳴らし終えると、が口を開いた。
「この後は、二回お辞儀をして、二回拍手をするの。右手を少しだけ下にずらすんだったかな……」
その後は手を揃えて、まずは最初に、神様に一年の感謝を。それから……そうダークライに説明をしたは、二度のお辞儀をして、二度拍手をして目を閉じた。
彼女は何を祈るのだろうか。自分は何を祈ろう?そもそも、自分が願うことは何だろうか。
祈るの横顔を見つめながら、ふと、ダークライはそんなことを考える。
困ったな。願い事はしなくてもいいのだろうか? しかし……。あれこれと思考を巡らせていたダークライは、何の気なしに後ろを振り返る。
すると、拝殿に至るまでの参道に、彼女が真っ直ぐに残してきた足跡が目に入った。
──ああ。ダークライはターコイズブルーの目をそうっと細めた。
家を出てからここに至るまで、ふわふわと浮かんでいたダークライは普段は滅多に使うことのない足を伸ばす。真っ白い地面に闇のような黒い両足を下ろしたのは、ほんの一瞬だけ。それでも雪の上には足跡が二つ、確かに残った。まったく違うかたちの足跡が並んだ様を見て、ダークライは満足そうに息を吐く。
隣でまだ手を合わせたままの彼女を見て、ダークライは先程聞いた説明を思い出す。二回お辞儀をして、二回拍手をして。右手は少しだけ下にずらす。パン、パン、と乾いた小さな音が響いた。指先を揃えて、雪の色と反対に、闇のような色の手を合わせる。
『まずは最初に、神様に感謝を述べて……』
彼女の言葉の通りに、ダークライは神様とやらに一年の感謝を述べてみる。
という存在に出会えたこと。しんげつじまを出る日が来るとは思わなかったこと。彼女と暮らす日々が穏やかなもので満ち満ちていること。
思ったことを素直に感謝して、それから祈る。
来年も、どうかまたこうして二人並んで過ごせますように。
祈り終えたダークライが瞼を開くと、柔らかく微笑んだと目があった。最後に一度礼をすると、二人は並んで神社を出た。
「この後、どうせならどこか人気のないところで初日の出を見て帰りたいね。どこかいいところないかなあ」
そんなことを言いながら、はダークライに手を差し出した。ダークライは差し出された手に少しだけ惑ってから、そうっと取ってみる。すっかり冷えてしまった、お互いの手のひら。しかしすぐに二人の体温が混ざりあって、そこからじわじわと熱が広がっていく。
何となく、祈ったばかりの願いは叶うだろうとダークライは思った。
その予感を確かなものにするように、握った手に少しだけ力を込める。ぎゅっと握り返された手のひらに、ダークライは幸せそうに笑った。
(チャレ!19でアンソロに寄稿させていただいたお話です)